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ぶるとぱの日記

旧山奥で暮らす/バツイチ・孤独な女の生活

蛇神  

7月16日夜、
私が見たことを忘れないうちに書き記しておかなければならない。
これに比べたら毛虫・カマドウマ・ゲジゲジ・スズメバチの存在など屁とも思わぬ、
最大のピンチと言ってよいだろう。

ログ壁の上の辺りに見慣れない黒い影?模様?を見つけあんな模様あったっけ、
と電気を点けてみると、それはスルスルと形を変えていくではないか。
恐怖以外の何物でもない、
体長~100cm位で太い灰色をした蛇がログの壁を蛇行していたのだ。

外でさえ、蛇は見たことがなかった。
それが窓を閉めきった家の中、床を這うでもなく壁に登っているなど
到底信じることはできない。
こんな太い蛇が入れる隙間がどこかにあるのだろうか。

まず、カメラを取りに行った。
これほどのネタはそうは有るまい。
それから脚立も。
私がそうやって騒ぎ立てていると逃げるようにログの窪みに沿って、
くねっていた体がだんだん真っ直ぐになったように見えた。

下からではログの陰になって良く見えず、脚立に登っても低すぎて見えなかったので机の上に立った。
(後で階段の上から見ればよかったと気づいた)
その時には真っ直ぐになったように見えた蛇はもう姿がなくなっていた。
頭部は見ていない。
それはログに沿わせてあるスピーカーのケーブルと同化してしまったかの様に
忽然と姿を消した。

喜んでいいのか、まだ家の中の何処かにいるのではと不安でもあり、
しかし写真を撮れなくて残念だったような複雑な気分だった。
いなくなったからいいものの、写真を撮った後はどう対処するつもりだったのか、
自分でもよくわからない。

この事を思い返してみると幻ではないかとも思う。
私が気づいてから見えなくなるまでは思いの外早かった。
でも断じて幻ではないし、頭がおかしくなったわけでもない。

ネットで蛇の画像を検索してみたけれど、どれも毒々しい模様を帯び、ツートンカラーの蛇ばかりで
灰色一色の蛇は見つからなかった。

それは余りにも現実離れした光景のためか、
今となっては何か神々しくさえ思われる。
この蛇は何かを暗示している、そして二度と家の中に現れることはない、
そんな気がしてならない。




 

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カテゴリ: 野生動物


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Author:ぶるとぱ




yamaokudekurasu
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