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ぶるとぱの日記

旧山奥で暮らす/バツイチ・孤独な女の生活

約束  

朝からどんよりと空を覆いつくす雲、辺りは静まり返り風ひとつない。
今にも天から大粒の涙がこぼれてくるようだった。
カア、カアと鳴くカラスの声が・・・ここへ来て初めて生物の声を聞いた。

3月2日、離婚する前から元夫が出張で日本へ戻ることが決まっており、
この日に私の所へ寄ると予てより約束していた。
ここで私がどのような暮らしをしているのか見ておきたい、
それまで寒くて大変だろうけど頑張って生活してくれと言われていた。

当初は会いにきてくれるこの日まで頑張ろうとの唯一の心の拠り所であったが、
元夫に女がいると知ってからは一体どんな顔をして会えばいいのか、
何を話せばいいのかと想像するに、今にもそこに重苦しい空気が漂ってくるようで、
せっかくおぼろげになってきた顔も再びくっきりと脳裏に焼き付けられ
またゼロから忘れる作業をやり直さなければならなくなると思うと
会う事は自分のためにならないのではと考えるようになっていた。

最後に連絡したのは2週間前の日曜日、
「3月2日は慰謝料を持って来てください」とのメールに返信はなかった。
実際慰謝料を持ってくることなど期待してないし、有り得ないことは承知している、
ただいらだちをメールにぶつけただけである。
拒否でも反論でも何らかの意思を示せばよいものを、
都合の悪いメールは決まって無視されその後何の音沙汰もなかった。

彼は以前このような約束をしてしまったことを後悔し、
日が近づくにつれ行くのがいやでいやでたまらなく
ストレスで胃が痛い毎日を過ごしていたことだろう。

「やっぱり行けない」
メールを開いた途端この文字が目に飛び込んでくるのと同時に号泣した。
自分でも会わない方がいいと理解していても、
いざ向こうからこのような事を言われると完全に見捨てられた、
裏切られた悔しさでいっぱいだった。

或いは、もし「〇時に駅に迎えに来てくれ」というメールがきたら
それを無視し電話の電源を切る。寒い駅で待ち人は来たらず、
何時間も待ちぼうけをくらいとぼとぼと引き返していった・・・
こんな妄想が叶わぬことになったことへの悔しさからか。

そもそも自分が捨てたくてたまらなかったボロ雑巾をゴミ箱に捨てた後、
その後どうなったかゴミ処理場まで確認に行くようなお人よしの人間は
いるはずもなかった。
そのような人間だったらボロ雑巾は捨てられることはなかった。

今週末が正念場だ。
いままで以上に辛く長い時間が待っているだろう。
図書館で借りてきた小説とマンガを1日中読み耽るとしよう。
この週末を無事乗り越えられれば
新しい道へまた一歩前進することができるのかもしれない。
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カテゴリ: 離婚

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Author:ぶるとぱ




yamaokudekurasu
@yahoo.co.jp